YはYpsilonのY

ドイツに関係があったりなかったりすることの記録、です。

怒るけど怒らないドイツ人

雨模様の日曜日。
散歩、という気分じゃないし、家でゴロゴロも空しい。

今日は、どんな興味があるんですか」と家人。
いや、興味という物は、そんな日替わり定食みたいに毎日変わったりもしないけども。

そういえば、そのうちRiegelという所にある美術館へ、
シャガールの展覧会を見に行こうとは思ってる、と話してみる。
「シャガールですか。今日行きましょう」
家人にもわかる大御所の名前ということで、すんなりと同意が得られ。
あと、RiegelというのはKaiserstuhlというワインの産地にあるというのも、
おそらくは行く気になった理由かと。

アウトバーン5号線(A5)をひたすら南へ。

まず昼食をRiegelの手前の村、Endingen(エンディンゲン)で。
木組みの家が残る古い町並み。
あちこちに噴水があって、それぞれに歴史や謂れが。
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St.Peterskircheザンクト・ペーター教会。
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雰囲気のいいレストランに入って、豚肉のメダイヨンのコースを。
ワインはグラウブルグンダーとちょっと甘口のルーレンダー。

ロブスターのスープ、ミックスサラダ、メイン、ときて、家人の眉間に皺が寄る。
料理が出てくるのが、非常にゆっくりだったし、
「・・・私の方が上手にソースを作ることができますよ」と家人が言うぐらい、
まあ、確かに特別な味わいのソースではなかった。

で、食べ終わってもなかなか皿を下げに来ず、家人の我慢の緒が切れる。
「デザートは食べません。帰ります」
ええーっ。そ、そんなに頭に来てるのー?
まだデザートが出るからと、お店の人に引き止められるも、
「もう時間が無いから」とお勘定をして外へ。

普段は、ものすごーくのんびりしてるくせに、
ごくたまーに沸騰点が突然訪れる。難儀なこっちゃ。

車へ向かう道すがら、
自分がソースを作るならと、家人ならではのレシピを滔々と述べ、
別のレストランに掲げてあるメニューを確認しては、「店選びを間違えたー」と悔やみ、
ロブスターのスープも香りがよかっただけで味は薄かった、
サラダにはポテトサラダも添えてあった方がよかった、
「文句のデパート」状態。

このエンディンゲンという村、今日は「買い物のできる日曜日」で、
開いてる店を冷やかしたりしたかったけど、却下され。
レストランに2時間もいたので、確かにそろそろ美術館に向かわねば。

プンスカしていた家人も車に着くころには機嫌を直し。
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でも、このレストランの一件もそうだけど、
腹を立ててる割に、直接店の人に文句を言ったりしないのね。
穏やかーに「時間が無いから」「とにかくもう行かなきゃ」と説明し、
チップもいつもより少なめとはいえ、ちゃんと出してたし。
デザートを食べずに店を出るというのは、
まあ、あからさまに「納得できない」という態度表明ではあるものの。

家人に限らず、こういう対応をする大人が多い。
すぐにキレて大声で怒鳴ったり、お客がすごくエラそうだったり、
そういう場面を見ることがないのは、ドイツの好きなところかも。




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Comment[この記事へのコメント:]

NoTitle 

  • UKIUKIビール 
  • URL 
  • at 2013.03.18 18:33 
  • [編集]
すぐにキレて大声で怒鳴ったり、お客がすごくエラそうだったり・・・、私もそんな対応をしないドイツ人の態度には感服します。規則はまもるけど、すぐに怒る日本人とは対照的ですよね。

先日、写真の記事についてコメントを書いたのですが、結局とりとめのない内容になってしまい送信しませんでした。んん・・・、難しい問題ですね。

UKIUKIビールさん へ 

  •  Y 
  • URL 
  • at 2013.03.19 17:40 
  • [編集]
誰かが大声で理不尽にゴネてたり、怒鳴ったりしてる場面に遭遇すると、ものすごーく後味が悪いというか、やーな気持ちになるというか、怒られてる人の気持ちに同調しやすいので(笑)苦手です。ドイツはその点では、ストレスを感じません。
写真の記事、私の考えがまだまとまっていないので、もし、何かお考えとか対処法とかありましたら、またぜひ、教えてくださいませ。

NoTitle 

  • TKKG 
  • URL 
  • at 2013.03.21 20:16 
  • [編集]
記事を読んでからずいぶん考えました(いや本当に)。おっしゃるとおり、レストランやお店で、みんなに聞こえるほどの大声でゴネているドイツ人はほとんど目にしません。「お勘定が違っていますよ」とは言いますけれども、それで声を荒げることはないですよね。反面、愚痴っぽいところは所々に見受けられますが…。

一つ思いついたのは、黙って叱られるタイプの人がいないせいかも。「あーだ、こーだ」これまた冷静に言い訳をする人も多いので、そうなると言い出した方も引けなくなって論戦の長期化が予想されるため、意外に丸くおさめてしまうとか。

また、批判したところで、サービスが向上するわけではないので、お客さんがあきらめている可能性もあるように思います。

さらに思いついたのが河合隼雄さんのおっしゃる「父性原理社会(欧米)」と「母性原理社会(日本)」からくる相違。「あなたのためを思ってお母さんは言うのよ」という母性的思いが強い日本と「ごちゃごちゃは言わないけれども、度を超す場合はばっさり切る」という父性原理が強い欧米。その例の一つと言えなくもないかなぁ、などとも思いました。

またイプシロンさんのお考えがまとまったら、お聞かせください。楽しみにしています。

TKKGさん へ 

  •  Y 
  • URL 
  • at 2013.03.22 08:37 
  • [編集]
月並みな表現で申し訳ありませんが、示唆に富んだコメント、ありがとうございます。
TKKGさんの考察、どれも、うなずきすぎて頸椎を痛めそうでした。
面白い現象なので、また改めて記事として取り上げてみたいと思いますが、果たして考えがまとまるかどうか・・・。
「何を恥ずかしいと思うか」という日欧の考え方の違いとか、
社会は成熟していても、人は果たして成熟しているのか、という観点だとか、
違いを生み出す要素は色々浮かぶのですけど。
もうちょっとしたら日本でも、あれこれ観察したいと思います^^

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