YはYpsilonのY

ドイツに関係があったりなかったりすることの記録、です。

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黒い森の小さな村の、小さな印刷所

Alpirsbach(アルピルスバッハ)の遠足の続き。

丘にのぼって、ぐるりと一周して車に戻る途中、
Alpirsbacher Offizinと入口に書かれた建物が。
中をのぞくと、印刷機械が並んでいる。

文字好きとしては、見逃せない。
文学じゃなくて、文字、ね。

Offizinという単語は初めて見たけど、
Officeのことかしらん。
でも、オフィスに相当するドイツ語はBüroだし。

そういえば、そもそもオフィスの語源と言うのが、
フィレンツェの美術館の名前でもおなじみの、Uffizi(ウフィツィ)。
もともと作業場を指す言葉だそう。

それがドイツに入ってOffizinという語になって、
こういった印刷所などの作業場を指すようになったのかも。

というようなことをつらつらと考えながら、見学開始。
入場無料。
好きなように、ぐるっと回って見てみてね、と係の人。

活字を組むって、なんて根気のいる仕事。
0304170146.png

まず、活字を正しく保管することが大事。
間違った場所に片づけたら、その後の仕事に大影響。
0304170147.png

なんだかすごく大掛かりなタイプライターのような機械。
楽器のようにも見えてくる。
0304170148.png

印刷機と言えば、ハイデルベルク。
0304170150.png

グーテンベルクが活版印刷技術を発明したのが15世紀。
この村の印刷所が営業を始めたのは20世紀に入ってから。
ということは、ちょうどいいヴィンテージな雰囲気満載で、
もう、居心地がいいのなんの。
機械好きの家人も興味津々なのはいいんだけど、
いちいち説明したがるので、やや面倒。

ひととおり見終わって、
入口に置いてある箱にささやかな寄付金を入れて外に出て、
建物の写真を撮っていたら、係の人が出てきて。
せっかくだから、印刷機を使ってみてと声をかけてくれて。
0304170149.png

そういうことなら、と再びおじゃまし、
指示に従いながら、小さな印刷機を操作してみる。
二つ折りにしたカードをはさみ、
レバーをぐっと回すと、
あらかじめセットされたルターの言葉が印刷され。

Iss, was gar ist,(火の通ったものを食べ)
trink, was klar ist,(透き通ったものを飲み)
red, was wahr ist.(本当のことを話せ)
という文。

格言とか、あまりピンとこない性質(たち)なので、
今じゃ生のものを食べても大丈夫だし、
透き通ってなくても濁り酒とかおいしいし、
嘘も方便って言葉もあるしねー、
などとついつい捻くれた見方をしてしまう。
ごめんね、ルター。悪気はないのよ。
今年はあなたのおかげで祝日がひとつ増えるし。

印刷したカードは大切に持ち帰ったけど、
なかなかインクが乾かず、擦れて汚れてしまって。
残念。

名前は知っているけど行ったことのない場所、
ということで目的地に選んだアルピルスバッハ。
ビールでも修道院でもなく、
私にとってはこの印刷所とともに記憶に残るんだろうなあ。



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Comment[この記事へのコメント:]

NoTitle 

  • ao 
  • URL 
  • at 2017.04.06 19:11 
  • [編集]
黒い森の中には色んなものがあるんですね。
出不精が災いして、近くにいるのに、なかなか行けないところ、、、かな。

印刷好きなのに、そういえばOffizinのこと、ちゃんと知らなかったと思って、ちょっと調べてしまいました。

officina というラテン語が語源で、ご推察通り、作業所という意味らしいです。で、高価なものを製造して販売もするところのことをOffizinと呼ぶようになったようで、印刷所や薬局、そしてなぜか貨幣の鋳造所もそう呼ばれるようになった、、、とウィキにありました。

そうだったのねー、ということで、お知らせしたくなってしまって。

そういえば、あの大型のタイプライターみたいなの、一度でよいから動かしているのを見てみたい、です。 

aoさん へ 

  •  Y 
  • URL 
  • at 2017.04.07 09:17 
  • [編集]
わー、教えてくださってありがとうございます!!Officinaというラテン語があったのですね。それがofficeになったり、Uffiziになったり、offizinになったり。こういう謎解きは大好きです。でも面倒くさがりなので調べるところまでは・・・(^^;)いつでもぜひぜひお教えください~^^

あの大きなタイプライター型印刷機、操作している様子も、きっと楽器を演奏しているように見えそうですよね。
youtubeにオペレートの動画がないかと思って探してみましたが見つからず。でも他の印刷機動画にしばらく見入ってしまいました。

おそらくボランティアで成り立っている小さなミュージアムでしたが楽しめました。フライブルクに行かれる時に立ち寄られてはいかがでしょう!?


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